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ロシア語のテキストから訳されたという西島訳『永続革命論』第10章の「基本テーゼ」に
つぎのような一節があります。後進国の「特権」=特殊性についてのべたところです。
「さまざまな国は、さまざまなテンポでこの過程を遂行する。一定の条件のもとでは、後進国は先進国よりも早くプロレタリアート独裁に到達することができるが、後者より遅く社会主義に到達する。」
最後の部分に疑問をおぼえます。
この文章だと、先進国に先んじてプロレタリアート独裁を実現できた後進国は、先進国に先んじて社会主義に到達するということはありえないというように読めます。
「後者より遅く社会主義に到達する」という訳文は、トロツキーの考えを正しくつたえているのでしょうか?
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