|
返事が遅くなって申し訳ありません。この間ずっと忙しくて、掲示板をチェックしていませんでした。
ご質問の件ですが、世界同時革命論というのは、基本的にブントの特殊な主張で、エンゲルスが若かりしころに「共産主義の原理」で言ったことをヒントに構築されたものではないでしょうか?
トロツキーの永続革命論はそれとは何の関係もありません。世界が同時に革命に成熟することはありえないので、マルクスが言ったように、革命はすべて「国民的基盤」あるいは「一国的枠内」で起こります。
しかし、社会主義は国際的な生産システムとしてのみ存在しえるので、一国の枠内にとどまるかぎり、社会主義の建設には本質的な限界があるということになります。つまり、一国社会主義は不可能だということですね。
そこで、一国の枠内で社会主義建設をそれなりに進めつつも、それには本質的限界があるので、結局、ヨーロッパないし欧米諸国などの発達した資本主義諸国における社会主義革命によって支えられないかぎり、いずれ行き詰まりを見せることになり、そうした孤立が長期にわたれば、やがて崩壊することになる、とトロツキーは考えました。
トロツキーの永続革命論には、そういう意味で、一国革命と国際革命との永続性(しばしば長期にわたる中断を伴いつつ)という側面が存在するということになります。
|
|