トロツキー写真館
『革命のロシア』(『1905年』)の出版
『革命のロシア』(1909年) (当時ドレスデンで出版されたドイツ語初版) |
『1905年』(1922年) (10月革命後にロシアで再版されたもの) |
「ペテルブルクから来ることになっていた妻と落ちあうために、私はロンドンからベルリンに向かった。このころにはすでにパルヴスはシベリアから脱走してきていた。彼は、ドレスデンで、私の小冊子『往復』をカーデンの社会民主党出版社から刊行してくれた。私の脱走の顛末について書いたこの小冊子のために、私は革命そのものを論じた序文を書くことにした。この序文から、何ヵ月もかかって、『革命のロシア(Russland in der Revolution)』という著作が生まれた。」(『わが生涯』第16章「第2の亡命とドイツ社会主義」より) |
|
「ロシア革命の歴史的評価を全面的に行なうにはまだ機が熟していない。そのためには状況がまだ十分に定まっていないのである。革命は継続しており、絶えず新しい帰結をもたらしうるのであって、その射程は見極めがたい。本書もまた歴史書たることを僭称していない。本書は、諸事件の生々しい足跡を目撃しこれに参加した者の証言であろうとする。そして政治的には社会民主主義者、学問的にはマルクス主義者である筆者の党派的な観点から、これらの諸事件は解明される。筆者は何よりも、ロシア・プロレタリアートの革命闘争――それ、ペテルブルク・ソヴィエトの活動のうちにその頂点と同時にその悲劇的完成を見た――を読者に明らかにしようとした。この点で本書が成功しているなら、筆者の基本的任務は果たされたと考えたい。」(『革命のロシア』序文より) |
前へ|次へ
|
第1期|第2期|第3期|
トロツキー研究所 | トップページ | トロツキー写真館 |